小学校受験では「図形」「立体」の問題は必ずと言っていいほど頻出の問題で、「図形感覚」、「空間認識力」を身に付けることが大切になっていきます。今回は家庭で楽しくその力を伸ばせる知育玩具「くもん図形キューブつみき」について、実際に遊んでみた感想や受験対策としての活用方法を詳しくレビューしていきます。
ゲームの基本情報
商品名 くもん図形キューブつみき
メーカー くもん出版
対象年齢 3歳~
セット内容 カラフルな立体つみき48個、パターンカード24枚(両面48問)
ゲームの概要
「くもん図形キューブつみき」は、色と形に注目しながら、立体の構成力・空間認識力を楽しく育むための知育玩具です。付属のパターンカードに描かれた見本を見ながら、同じ形を積み木で再現していきます。
・カードには難易度順に問題が並び、レベルアップしながら遊べます。
・真上、斜め、側面など、異なる視点の問題があり、小学校受験頻出の「立体構成問題」に直結します。
・遊びながら「見て考える→手を動かす→完成形を比べる」というプロセスが自然に身につきます。
このゲームで育つ力
①空間認識力
立体を頭の中で思い描く力です。たとえばある形を真上や斜めから見たときに「どんな風に見えるか?」を想像できる力です。
このゲームでどう育つか
このパターンカードを使い、描かれた立体図を再現する過程で、「このブロックは奥行きがある」「この部分は見えないけど存在しているはず」といった視点の切り替えや空間把握が自然と身につきます。
小学校受験では「積み木の数はいくつ?」「隠れている面の色は何色?」といった空間認識系の問題を解く力につながります。
②図形構成力
一つの図形がどんなパーツからできているか理解し、形を組み立てたり、分解したりする力です。
このゲームでどう育つか
見本にある立体を見ながら「このブロックは3段に重なってできているな」「この面の色は横のブロックがつながって見えているんだ」と、形の構成を分解・再構築して考える力が自然と養われます。
複数の積み木の合成・分解や図形を回転・移動して考える問題に対して強くなります。
③観察力・注意力
似ている形の中から微妙な違いを見つけたり、情報を丁寧に観察する力。細かい違いや構造に気づく力です。
このゲームでどう育つ
「あと1つブロックが足りない」「上段の赤いブロックがずれてる」など細かいミスに気付く経験を繰り返すことで、集中して観察する習慣がつきます。
見本と完成品を見比べることで、観察精度が自然と上がります。「間違い探しの問題」や「比較問題」などの受験問題で求められる基礎能力が養われます。
④試行錯誤力
うまくいかない時に工夫する力。「できない=終わり」ではなく、どこが違うのか、どう直せばよいのかを考えてやり直す力です。失敗を通して思考を深める力でもあります。
このゲームでどう育つ?
最初の組み立てではうまくいかないことが多く、「ここが間違ってた」「色が逆だった」と気づいて何度もやり直す中で、「修正・改善」のサイクルを学べます。
答えを導くまでの粘り強さ・論理的思考の基礎を育みます。思考力系・条件整理系の問題にも強くなります。
⑤論理的思考力
順序立てて考える力。「これをこうすればこうなる」「AがBならCもB」といった順序や因果関係を筋道立てて考える力です。
このゲームでどう育つ?
「下の段に赤を置いたから、その上には青を置かないとこの形にならない」というような論理的なに考え、実践していくこと順序よく積み上げていくことができます。
図形だけでなく、推理問題などでも活きる基本的な思考力が鍛えられます。
実際に子どもと一緒に遊んだ感想
5歳の子どもと一緒に遊んでみました。最初はブロックが積まれて、見えなくなっている1段目を認識するのが難しく、苦戦していましたが、1~2問解けるようになると自信がついてきたようです。
慣れてくると見えないブロックも把握できるようになり、一発で正解できるようになりました。
また、親子で一緒に考えることで、「一緒に学ぶ時間」にもなりました。単なるおもちゃというより、しっかりと学びに結び付く教材という印象です。
総合評価
知育効果 ★★★★★
遊びやすさ ★★★★☆
コストパフォーマンス ★★★★☆
対象年齢の幅広さ ★★★★☆
小学校受験に直結する力が身に付くため、図形感覚の基礎作りに最適。カードを見ながらキューブを積んでいくだけなので、補助が少なくても遊べます。
カラフルなキューブで段ごとに色分けをするなどさまざまな使い方ができます。
受験対策にも、日常の知育にも大活躍のアイテムです。
まとめ
「くもん図形キューブつみき」は、遊びながら学べる理想的な知育玩具です。特に図形や立体問題が出題される小学校の受験を意識しているご家庭にはぴったり。
一見するとただのカラフルな積み木のようですが、遊び方次第で「空間認識力」や「立体構成力」といった受験で必要とされる能力をしっかりと育ててくれます。
難易度の幅も広く、繰り返し何度でも楽しめる点も高評価。受験期にありがちな「机に向かうだけの勉強」にメリハリをつけたい方にも最適です。
うちではペーパーで立体の問題を解くときなど実際にくもん図形キューブつみきを触りながら考えていました。イラストと実物を見比べることで理解も早まりました。
お子さんが「図形っておもしろい!」と感じるきっかけにもなるかもしません。ぜひ学習の一環としてぜひ取り入れてみてください。
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